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- 病理と臨床 2021年9月号(39巻9号) 病理医が知っておくべき法令や指針
商品情報
内容
病理診断と病理解剖に関わる法令
病理医が知っておくべき感染症に関わる法律と知識
異状死と医療関連死の定義と問題点を見直す:法医学の立場から ほか
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序文
特集 病理医が知っておくべき法令や指針
近年の患者権利意識の拡大から,患者側から医療従事者に対するクレームや医療過誤を争点とした医療訴訟(民事)が身近な問題となっている.医療訴訟に関しては新受件数が2004年の1, 089件をピークに減少し,2014年以降は年間800件前後となっているが,実際は判例が積み重なったことで訴訟に至らずに示談などにより解決した“水面下”のケースが増えているとも考えられている.医療訴訟の多くは臨床医に対する訴訟であるが,直接病理医が訴えられることも想定しなくてはならない.しかも,患者の治療方針に大きな影響を及ぼす病理診断業務,亡くなられた患者の死因の把握や治療の適切性についても検討する病理解剖業務は臨床と直結していることから,病理医が参考人などで訴訟に関与する機会も今後増加することが考えられる.一方で,病理診断や剖検業務に関連した感染防御に関する法的事項を含めた深い知識が必要であるだけでなく,研究倫理に関連する法令や指針,個人情報保護法に関する知識に関しても把握していることが要求されている.したがって,我々病理医が知っておかなければならない法令や指針は多数存在すると思われ,これらを順守することは当然厳しく求められる.言い換えれば,常に周囲から厳しくチェックを受ける機会にさらされているとも考えられ,もはや“知らなかった”では済まされない厳しい状況にあると言える.こういった状況を鑑み,限られた誌面ではあるが,病理医が知っておくべき法令や指針に関して特集を組むことにした.
本特集では,死体解剖保存法に代表される病理医が把握しておかなければならない法律をはじめ,異状死や医療(診療)関連死に関わる現在の解釈,研究倫理や感染症に関わる法的事項を項目別に整理し,用語の定義も含め,その領域に造詣の深い方々にわかりやすく解説していただいた.また,複数の法的な解釈があり議論が必要な項目に関しては,努めて中立的かつ俯瞰的な立場で解説をお願いした.非常に広い内容や話題をピンポイントに凝縮したため,細かな点を補う形として具体的な事柄を扱ったQ&Aを設け,さらに,医療訴訟に関連した経験談も掲載し,より実際的な内容にした.本特集を通じて,日常業務で病理医が関与しうる法的事項の整理,これらに関連した疑問やトラブルに対峙した際に解決の糸口となれば幸いである.
なお,法的な内容を扱うため,木ノ元総合法律事務所 木ノ元直樹 先生にすべての原稿を法的な立場からチェックいただいた.多大なるご協力に心より感謝する.
また,本特集では,医療界で一般的に用いられ,異状死と自然死を除いた診療が何らかの関わりをもつ死を意味する「医療(診療)関連死」という用語を用いるが,法的な解釈では,「関連」と医療事故調査の対象症例で用いる「起因」では意味が異なることを明記しておく.
尾島英知 [慶應義塾大学医学部 病理学教室]
田中伸哉 [北海道大学医学部 腫瘍病理学教室]
目次
【特集】
病理診断と病理解剖に関わる法令/柴原純二
病理医が知っておくべき感染症に関わる法律と知識/飯田 俊他
異状死と医療関連死の定義と問題点を見直す:法医学の立場から/松本博志
異状死と医療関連死の定義と問題点を見直す:病理医の立場から/若狹朋子
研究に関わる指針と法令/金井弥栄
医療訴訟と法律/木ノ元直樹
〈Q&A〉
生検・手術材料・細胞診(Q1~3)/木ノ元直樹,佐々木 毅
剖検(Q4~10)/若狹朋子,木ノ元直樹,種井善一,金井弥栄,柴原純二
〈経験談〉
鑑定人として出廷した経験に基づいたアドバイス/田中伸哉
証拠保全を受けた病理解剖症例の経験/尾島英知
【連載】
〈マクロクイズ[149]〉
松岡健太郎
〈切り出しのキモ-私はここをこう切っている-[18]〉
軟部組織/槇原康亮他
〈効果的な病理医リクルーティング[6]〉
外科分野におけるリクルートの工夫/福本 巧
【今月の話題】
微小残存病変minimal residual disease(MRD)/桑田 健
腎生検病理診断:病型診断から病因診断へ/清水 章
特発性多中心性キャッスルマン病とIPL/佐藤康晴他
【Information】
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書籍情報
- ISBN:9784011203909
- ページ数:88頁
- 書籍発行日:2021年9月
- 電子版発売日:2021年9月29日
- 判:B5変型
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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